みなさんは理想の生活を送れていますか?
私は社会人1年目の頃,思い描いていた社会人生活とはかけ離れた仕事ぶりでした。
日々山のように覚えることがあり(慣れてしまえば大した量ではないはずですが,当時は誇張なしに頭を抱えていました),メモをしようと思うけれど先輩の説明に追いつけず,さらに苦労して書いたメモも抜けだらけで使えたものではありませんでした。
半年経ってもなかなか覚えられず,業務は同期に聞きながらどうにかやりこなす日々が続いていました。それでも,半月に一度張り出される書類ミスの一覧表では私の名前が一番多く,このままずっとろくに仕事ができないままなのかな・・と憂鬱な気分で仕事をしていました。特に負けず嫌いな私にとっては,同期に仕事を教わり,さらにミスの数でも大きな差をつけられてしまっていることは,どうにも悔しくてたまりませんでした。
そのうちに「私はミスが多いからさ」「きっと頭が足りないから,頑張っても人並みに働けないんだ」と腐り始め,仕事へのモチベーションも下がりだしてしまいました。
ですが,ふとした時に,学生時代に描いていた理想の社会人生活を思い返してみました。
誰よりも仕事が早く,ミスは少なく,質の高い仕事を定時で仕上げる
そんな理想の社会人になりたかったのを思い返して,このままで終わりたくない!と強く感じ,仕事のやり方を見直してみることにしたのです。
具体的には,今まで職場で用意されていたスケジュール表ではなく,自分が使いやすいようにアレンジしたものを作る,忘れがちな仕事は曜日ごとにやることを決める,チェックする項目を従来の倍以上に細かく設定したマニュアルを自分用に作るなど,とにかく少しでも効果がありそうなことはなんでも試してみました。
その甲斐あって徐々にケアレスミスは減っていき,2年目までにケアレスミスの数はトップレベルに少ないと評価されるようになりました!
さらにアレンジしたスケジュール表や細かく設定したマニュアルは,私と同様に業務に慣れるまで時間のがかかる後輩からは好評で,もともとは自分用で作ったものでしたが次第に沢山の人が使ってくれるようになりました。このことは業務外での職場貢献として上司から評価の対象となっており,嬉しい誤算でした。今でも気を抜くと細かいミスが顔を出しますが,一度乗り越えた経験があるからこそ,次はどんな工夫で乗り越えようかと楽しみに感じる余裕すら得られました。
理想を描いた時,実際とのギャップに悩むことは誰しもあると思います。そこで自分の弱点を強みに変える一歩を踏み出してみると,きっと理想通り,それかもっと上に辿り着けると思っています。
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